maisonsolaireのブログ

日々の考えを綴っています。

ウイズコロナと飲食店の淘汰

 保険に加入している場合、コロナPCR陽性は病院事情で入院不可で自宅やホテルの待機あっても「みなし入院」として医師の治療を受けた証明書等により入院給付金等を受取れます。収入が途絶えた保険加入者は感染を恐れず外出を自粛しない人もいるでしょう。

 飲食店は1年間経過しても、殆どの店は換気システムの設置も客席配置の十分な離隔に変更する改装工事を施してなく、単に定時間毎に窓や出入口を開口するその場凌ぎの対処から進歩がなく、時短や休業要請による補助金に頼るだけで、客席数と回転数を多くすることで収益を得る経営体質を維持したまま進歩していない模様です。

 欧米のようなゆったりした客席配置と優雅な内装にして客単価に反映させる経営に転換する機会であり、低予算の食事は充実しているテークアウトで済ませ、客単価を抑えてブロイラーのように密接する環境の飲食店は淘汰されてこそウイズコロナです。

 国は、感染を防止するために、面積当たりの客席数と離隔と動線、店内をブロック分けしての常時排気について科学的に解析して法令化することの必要性を理解してなく、都知事は戦前の先陣訓のような精神的な行動を求めてウイズコロナと発信するだけで稚拙です。

 東京都内の飲食店数は約15万店で、パリ5万店、ロサンゼルスやニューヨークの3万店であることから、日本は小資金で出店できる狭小な店舗が圧倒的に多くて、雇用される従業者は客席回転数に応じた過剰な労力を求められ、国民は貧弱な外食文化が常態化していることに気づきません。

 米国の言いなりの小泉政権を端緒に大量の国債発行により借金大国化して、生産の国外移管政策によりヒエラルキーの底辺が膨張して狭小な飲食店を支えてきた構図は、コロナを契機に生産の国内回帰に転換して技術職の雇用拡充を推し進め、政治利権絡みで乱立した私立大学を整理統合して技術専門職を図ることです。