maisonsolaireのブログ

日々の考えを綴っています。

コロナと人権

 個人の権利は「公共の福祉に反しない限り」尊重される(憲法13条)のですから、マスク着用と体調管理と社会的ディスタンスを心掛けることでコロナワクチン接種を控えている人を、接種者と差別したり接種を強要することは、個人の権利を侵害します。

 路上で飲酒座込み、歩きスマホをする個人、ゴミ屋敷、無人の朽ちた建物、近隣に迷惑で危険でもある「公共の福祉に反する個人の権利」は尊重の対象でないのに、行政や迷惑を受けている人が対処できる法律がないようです。

 路上酩酊や歩きスマホに罰金を課す法律、ゴミ屋敷のゴミ処分や放置建物を解体を代執行できて費用を所有者に請求できる法律、立法すれば容易に解決できる事案でも議員に都合が悪いのか、個人の権利を盾に立法には消極的ですが、個人の権利を蔑ろにしたワクチン接種による差別化には躊躇なく、幸いコロナ感染が落ち着いて中断しています。

 移民が多い欧米は、タクシー運転手、バーとナイトクラブのホステスの多数は移民の職業であって、キスが挨拶習慣でコロナ対策を緩めると感染が再拡大し易い環境です。日本はマスク着用に抵抗が少なく手洗いなどの自主的な対応本能がありますから、寧ろ、コロナは社会構造を再構築する機会を与えてくれました。

 東京都の赤字財政脱却のために行った東京一極集中を地方分散型に戻して生産拠点化を多様化させて、一極集中で常態化したマンション生活の空虚さに気付かされ、多くの飲食店が価格競争より優雅を楽しめる店内に変えて、狭い客席、回転数の多さ、深夜までの営業、などで経営する飲食店は淘汰される時代に至ったと捉えてこそ、ウイズコロナではないでしょうか。